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資格取得扱いにはならない英検Jr.を受けるのであれば、通常の英語検定を受けた方が良いという声もありますが、受験することで子供の英語力や心の成長に影響を与えてくれます。今回は、英語検定との違いや、英検Jr.受けることのメリットについてお伝えいたします。
英語検定に合格すると中学受験や高校受験で英語力をアピールすることができ、取得級が高くなればなるほどに就職でも優遇されることとなります。
一方で、英検Jr.は英語で成績を残すという目的ではなく、英語と触れて慣れ親しむというところを目的としているため、合否で判定は行われません。変わりに正答率で結果が発表されるため受験で優遇されるというケースは現状ゼロに近いと言えます。
この点が、英語検定を受けるべきだと言われている大きな要因の一つです。
ジュニアというだけあって受験できる対象年齢は幼児～小学生。級でレベル分けはされておらず、「BRONZE（低学年レベル）」「SILVER（中学年レベル）」「GOLD（高学年レベル）」の3つで構成されています。
そして、テスト内容がリスニングのみになるのは英検と大きな違いです。
私たち日本人が日本語を学ぶ際に耳から触れ覚えていくように、聞く力というのは英語学習の入門段階でも重要だと考えられているのです。
小学校の低学年や中学年では、英語を教科として学ぶのではなく、英語に興味を抱き抵抗感を和らげること、英語という言語を身に付けることで価値観や視野の広がりといった英語という言語習得の大切さを教えることを目的とした外語活動がメインになります。そして、英検Jr.も外語活動に焦点を合わせた目的があります。
試験を対象とした学習は、どうしてもスコアに囚われてしまい、子供もプレッシャーを抱えやすく、英語そのものが嫌いになってしまうこともあります。
一方で英検Jr.は合否で判断されず、できない事に悲観するのではなく、できたことに子供が喜びを感じやすいテストであるため、英語習得の意欲につながりやすいと言えます。
また、ただ学習を行うのではなく、何かを目標とし達成のために取り組むという経験は、チャレンジ精神、やり抜く力が養われ子供の心の育成にもなるため価値ある体験になることでしょう。
受験や就職といった観点から考えると英検の方が役に立つ試験かもしれません。
しかし、英検は英語力を示す、試すといった役割があり、英検Jr.も子供の英語力を知るために活用することができますが、目的は英語に慣れ親しむというところなので、そもそも違うものとして考え比較するべきではないのです。
また、英検前に自信をつけさせてあげたい、試験の雰囲気を味わって欲しいといった理由でも利用することができますので、英検Jr.を受けることに意味がないという意見は間違いでもあると言えるでしょう。
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