TOEIC勉強法
TOEIC Study Tips
目次
TOEICパート6の問題形式や問題数などは毎回決まっているので、概要を把握していると解きやすくなります。そこでここではTOEICパート6の概要を紹介していきます。
パート6の問題形式は長文の穴埋め問題で、内容はEメールや手紙、お知らせなどです。
長文の空所を補充して文章を完成させる問題で、4つの選択肢の中から適切なものを選んで解答用紙にマークしていきます。
空所を埋めるタイプはパート5と同じですが、パート6は長文の穴埋めですので難易度が上がり語彙力や文法の知識だけでは攻略できません。文章をしっかりと読み込んで文脈を正確に理解する読解力も求められます。
問題のイメージとしてはパート5とパート7が合わさったような形式です。小手先のテクニックに頼るのではなく、総合的な英語力を高める対策が必要でしょう。
問題のサンプルはTOEICの公式サイトで確認できるので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
パート6の問題数は全部で16問です。
リーディングセクションは全問で100問あるので、全体では最も問題数が少ないパートです。
長文は4つ出題され、1つにつき4問の問題があります。
パート6は1問当たり約30秒で解いていくのが理想的です。つまり、パート6は8~10分程度で解き切るのがベストです。
TOEICのリーディングセクションは全100問で試験時間は75分ですので、平均すると1問当たり45秒の時間をかけられます。パート6は全16問ですので、約12分の時間がある計算です。
しかし、パート6で1問を45秒かけて解いてしまうと、問題数や文章が多いパート7で時間が足りなくなってしまう可能性が高いです。
パート7はパート6よりも文章が多く難易度も高いので、どうしても問題を解くのに時間がかかってしまいます。パート7でスコアを落とさずに高スコアを狙うのであれば、パート6はスピーディーに解いていかなければなりません。
全パートで時間配分は重要ですが、パート6はより時間を意識して解いていくようにしましょう。
TOEICパート6は問題のパターンが大きく3つあります。
・文脈問題
・文挿入問題
ここではそれぞれの解き方のコツを紹介していきます。
文法・語彙問題はシンプルで解きやすい問題が多いです。文章全体を把握する必要はなく、基本的に空欄箇所の前後を読むだけで問題が解けます。
解き方のコツは、空欄の前後の品詞を把握することです。例えば、空欄の後ろに名詞が書かれていれば、空欄には形容詞が入ることが分かります。空欄に入る品詞が分かった時点で、ある程度問題が解けるでしょう。
選択肢にさまざまな品詞の単語が並んでいれば、文法・語彙問題の解き方でアプローチしてください。
同じ単語が異なる品詞で並ぶような問題もあるので、正確に単語の意味を1つ1つ覚えていく必要があります。単語の暗記をする時は、関連する単語をまとめて覚えると効率的です。
文法・語彙問題は空欄前後を読んで選択肢を見れば、ある程度は問題が解けるでしょう。しかし、だからといって飛ばし読みをすると、後の問題が解けなくなる恐れがあります。
パート6全体の解き方としては、文法・語彙問題だと分かったとしても全体の文章を把握するために読み進めるのが良いでしょう。
文脈問題は文章の流れを把握して、選択肢の中から適切なものを選ぶ問題です。文法的にはどの選択肢でも入るような単語が並んでいるので、文章の流れを正確に把握しないと正解できません。
解き方のコツは、前後の文章の意味を丁寧に確認することです。空欄の前後の文章が分かれば、それらの文章を繋げるのに適切な選択肢は何か見えてくるでしょう。
問題によっては文法・語彙問題と見分けがつきにくい場合もあります。しかし、文脈問題の特徴は同じ品詞や役割を持つ単語が並んでいることです。
同じような品詞が並んでいれば文脈問題の可能性が高いので、前後の意味を把握する解き方でアプローチしていきましょう。
パート6で最も難しいタイプの問題が文挿入問題です。文章全体の意味や流れを理解していないと、正しい選択肢は選べません。
解き方のコツは、大きく2つあります。文の頭に空欄がある場合は、文章の説明や紹介をするような文章を選べば良いでしょう。
一方で文の終わりに空欄がある場合は、読み手への提案やまとめのような文章を選ばせる問題が多いです。
文挿入問題は、選択肢に文章が並んでいるのですぐにわかります。文挿入問題とわかった時は、空欄の場所によって答えの傾向を予想しておくのがおすすめの解き方です。
なお、文挿入問題を効率的に解くには、解く順番も大切です。例えば、冒頭に空欄がある場合は比較的すぐに答えを導き出せるので、はじめに解いても構いません。
しかし、真ん中や最後にある場合は文章の内容を把握しないと解けないので、最後に手をつけるのが良いでしょう。
TOEICパート6で効率的にスコアを上げるには、おすすめの対策や勉強法があります。ここでは有効な対策や勉強法を紹介していきます。
TOEIC全般でいえることですが、スコアアップのためには単語や熟語の強化が必須です。
文法・語彙問題はもちろんですが、単語の知識がなければ文章を読めないので文脈問題や文挿入問題は決して解けません。つまり、パート6を解くためには単語や熟語の知識を増やしていくための対策が必要です。
単語や熟語の知識を増やしていくには、繰り返し単語を見るのが有効な勉強法です。休憩時間や移動時間などを使って、頻繁に単語の暗記をしましょう。
最低限の目標は、中学英語で学ぶ2,100語をマスターするところまでです。単語帳を1冊買って、覚え切ってください。
TOEICパート6は長文問題ですので、文章を読んで意味をどの程度理解できているかがスコアに直結します。そのため、飛ばし読みをせず、最初から最後まで意味を理解しながら読む対策が必要です。
正解の選択肢を選ぶことは大切ですが、まずは文章を理解しながら読んで読解力を鍛えるようにしましょう。意味を正確に理解できるようになってきたら、時間を計って速く読む練習を取り入れると効果的です。
TOEICパート6で高スコアを出すには、読解力が必要です。その読解力を高めるには品詞に注目しつつ精読するのがおすすめです。
例えば、品詞を正確に理解しておかないと、どこまでが主語なのかを把握できなくなります。すると意味を取り違えるリスクが出てくるので、正解率を上げられません。
英文を読む時は、はじめはザっと読んで意味が分からない部分にチェックを入れておきます。その後は分からない単語を調べたり品詞分解して構造を把握したりして、精読していきます。
単語1つ1つに注目してしっかりと読む練習をすると、着実に読解力を高められるでしょう。パート6だけでなくパート7も同じ長文ですので、対策としても有効です。
パート6の対策には、精読と合わせて多読も効果的です。多読で英文に慣れておけば、読むスピードをアップできます。
TOEICの長文は読むスピードが速くないと、リーディングセクションを解き切れません。特にパート6は約10分で全問解かないとパート7で時間が足りなくなります。
速読力を高めるためにも、英文を積極的にたくさん読んでいきましょう。
多読のポイントは、英文を楽しみながら読むことです。面白いと感じる英文をたくさん読んで英語に慣れていくのが目的ですので、モチベーションが上がるようなものを選ぶと良いでしょう。
TOEICパート6対策には、解き方を的確に解説している問題集や参考書を使うのが効果的です。ここではTOEICパート6対策におすすめの問題集や参考書を紹介していきます。
TOEICパート6対策に最もおすすめの参考書は「公式TOEIC Listening & Reading 問題集10」です。
何といっても公式問題集ですので、本番をイメージして解きたい方から力試しをしたい方、上達を確認したい方などありとあらゆる方におすすめです。
この参考書には本番と同じ形式のテストが2回分収録されているので、試験対策が十分にできます。出題形式を把握したり時間配分を確認したり、予行演習として使用したりすれば、本番も慌てずに迎えられるでしょう。
また、実際に学んできた解き方で挑戦してみて正答数を確認すれば、おおよそのスコアも把握できます。試験前に模試のつもりで解いておき、TOEICの出題形式に改めて慣れておくとよいでしょう。
パート6だけでなく英語の長文に慣れていきたいという方には「1駅1題 新TOEIC(R) TEST 文法 特急」がおすすめです。
長文に慣れながら文法や語彙の勉強ができるので、初心者からスコアが伸びないと悩んでいる中級者には効果的な問題集といえます。
ポイントは基礎部分の解説が丁寧なところです。文法の復習をしっかりとできるので、基礎から学び直すこともできます。
またコンパクトサイズなので持ち運びがしやすく、隙間時間に活用しやすいです。隙間時間に文法だけでなく語彙の勉強もしたいという方に最適な問題集です。
3冊目のおすすめの問題集は「TOEIC L&R TEST パート6特急 新形式ドリル」です。
特徴はTOEICの頻出単語をたくさん使った構成になっているので、無駄のない学習ができるところです。問題数は120問もあるので、すべて解き切ればTOEICの実践的な英語力をしっかりと高められます。
また、全問音声が収録されているので、リスニング対策にも活用できます。
1冊持っていれば本番まで効率的な勉強ができるので、効率よくパート6を攻略したいと考えている方にはおすすめの問題集です。
分かりやすいカリスマ講師の問題集を探しているなら「世界一わかりやすいTOEICテストの授業(Part5&6 文法)」はいかがでしょうか。
この問題集の特徴は、パート5と6に必要な知識が詰め込まれているところです。
問題数は決して多くはありませんが、丁寧に1つ1つポイントについての解説があります。長文が苦手という方でも参考書として利用すれば、スムーズに文法の理解を深めていけるでしょう。
TOEICパート6の攻略には、いつでも手軽に学習できるアプリを使うのがおすすめです。ここではスコアアップできるアプリを紹介していきます。
TOEIC対策のアプリとして有名なのが「スタディサプリENGLISH」です。
カリスマ講師による動画講義やテスト20回分相当の演習問題、更にAIによって選ばれた自分に最適な問題が出題されます。
コーチによる徹底サポートもあるので、どのアプリにしようか迷っている方に最適です。
今の実力を把握したい方におすすめなのが「TOEIC TEST 実力判定アプトレ」です。
TOEICでの現在の実力を把握するためには、通常はTOEICの試験を受けるか模試に挑戦して見なければなりません。どちらもかなりのエネルギーが必要です。
しかし「TOEIC TEST 実力判定アプトレ」では簡略化された問題をいくつか解くだけで今の実力を判定できます。
実力を把握して学習を進めていきたいという方にもおすすめのアプリです。
効率的に学習を進めたい方におすすめなのが「SANTA TOEIC」です。
「SANTA TOEIC」は精度95%のスコア診断AIによって、常にニーズに合わせた学習を提供してくれます。自分の実力に応じた学習ができるので、かなり効率的に実力アップを図れるでしょう。
「Santa Tutor」という機能を使えば英語学習の疑問も質問できるので、受験に不安があっても解消して勉強に打ち込めます。
TOEICパート6に特化したアプリを探している方には「TOEIC Test Part6 リーディング問題集240」がおすすめです。
本番テスト20回分の演習問題が収録されているので、パート6に集中的に取り組めます。長文が苦手であっても、繰り返し問題を解くことでスコアアップを図れるでしょう。
アプリはシンプルなつくりになっているので、隙間時間に気軽に挑戦できます。
TOEICのパート6は問題パターンが決まっているので、解き方のコツが分かればスコアアップを狙えます。この記事ではおすすめの勉強法や時間配分について紹介してきました。実践して頂ければ、パート6を攻略しやすくなります。
また、おすすめの参考書やアプリも紹介しましたので、自分に合ったものを活用してみてください。そうすれば、効率的にスコアアップが叶うでしょう。
下村周作
学生時代のアルバイトで英語の塾講師をしており、中学生から高校生を相手に指導をしていたので、効果的な勉強法やおすすめの勉強法をいくつも知っています。今度はライターの仕事を通して、英語学習者に結果が出る勉強法をお伝えできればと思い執筆しております。