元LIBERTY受講生の野口先生が教える英語勉強法
さて、グラマーテーブルの授業では、ときどき次の単語を使った例文を
書いてきてくださいという宿題を出されることがあります。
・whoever
・whichever
・whatever
・wherever
・whenever
・howeverを
しかし、実際に書いてみるとよくわからないという
という声も寄せられています。
そこで、簡単にですが、
今回は-everの解説をしていきたいと思います。
まず、最初の3つのwhoever、whichever、whateverからいきます。
これらは、主語や目的語になります。
グラマーテーブルのSyntaxの表でいうと、SやOですね。
文法的にいうと、これらの3つは複合関係代名詞というのですが、
難しいのでとりあえず関係代名詞になると思ってもらえれば
大丈夫です。
実際に見てみましょう。
1. whoeverの用法 – (1)名詞節を導く
whoeverが名詞節になる場合です。
Verbalの表にも、「先行詞を含む関係詞」
は名詞節になると書いてありますね。それです。
このとき、「〜する人はだれでも」という意味になります。
anyone whoと同じ意味です。
Whoever has dogs should take them for a walk.
(犬を飼う人はだれでも、犬を散歩に連れて行ったほうがいい)
主語(S)はwhoever has dogs、
VerbはtakeでV3となります。
V3はVerbの後に目的語(名詞)が来ましたね。
Syntaxの表のV3のところを確認してください。
目的語(O)はthemとなります。
for a walkは、前置詞+名詞なので副詞句になりますね。
Verbを説明しているだけなので文法的には
軽く押さえてもらえば大丈夫です。
I’ll meet a dog trainer whoever you recommend.
(あなたが薦めるドッグトレーナーならだれでも会いましょう)
主語(S)はI、VerbはmeetでV3、
目的語はa dog trainerですね。
このa dog trainerを「先行詞を含む関係代名詞」のwhoeverが
説明しています。
そして、whoeverは、anyone whoと同じ意味なので
書き換えると、次のようになります。
a dog trainer anyone who you recommend
これを分析すると、recommendがV3なので
後ろには目的語(名詞)が必要で、
a dog trainerが目的語となります。
つまり、「あなたが勧めるドッグトレーナーならだれでも」
という意味になります。
1. whoeverの用法 – (2) 副詞節を導く
whoeverが譲歩の副詞節になる場合です。
「だれが〜しようとも」という意味ですね。
書き換えるとno matter whoになります。
さっそく例文を見てみましょう。
Whoever may be responsible, we should seek the best solution.
(だれに責任があるにしても、一番の解決策を探すべきだ)
メインの節の主語(S)はwe、VerbはseekでV3、
目的語(O)はthe best solutionですね。
副詞節の方を見てみましょう。
whoeverはno matter who
に書き換え可能で「だれが〜しようとも」
になるので
No matter who may be responsible,
となり、「だれに責任があるにしても」という意味になります。
そして、beはV2なので後ろに形容詞(C)の
responsibleがきています。ご確認ください。
どんどん例文を見ていきましょう。
Whoever you ask, you’ll not be able to get the answer to the question.
(だれに聞いても、その問題の正解は得られないだろう)
メインの節の主語(S)はyou、VerbはgetでV3、
目的語(O)はthe answerですね。
to the questionで前置詞+名詞で、形容詞句となり、
the answerを説明します。
be able toは助動詞なのでSyntax的には重要ではありません。
副詞節をみると、Whoever you ask
となります。
書き換えると、no matter who you ask
となり「だれに聞いても」という意味ですね。
だいたい雰囲気がわかってきたでしょうか。
続いて、whicheverにいきます。
2 .whichever
*whicheverも名詞節と副詞節を作ることができます。
2 .whicheverの用法 – (1)名詞節を導く
「どれでも」「どちらでも」という意味になります。
Which is my ball?
(私のボールはどちらですか?)
You can have whichever you like.
(好きな方を持っていっていいですよ)
主語(S)はyou、VerbはhaveでV3、
目的語(O)は、whichever you likeですね。
「あなたが好きな方どちらでも」という意味になります
2 .whicheverの用法 – (2)副詞節を導く
「どちらが〜しようとも」という意味になります。
no matter whichに書き換えることができます。
Whichever dog wins, it isn’t important for me.
「どちらの犬が勝っても、私にはどうでもいいことだ」
副詞節を見てみましょう。
winはV1なので、後に目的語や補語は入りませんね。
whichever dog winsで「どちらの犬が勝っても」
という意味になります。
Whichever you choose, I’ll back you up.
「どちらを選んでも、あなたを応援します」
副詞節をみると、主語(S)はyou、Verbは
chooseでV3ですね。目的語(O)が必要です。
No matter which you chooseと書き換えることができます。
whichが目的語(O)となり、
「どちらを選んでも」という意味になります。
さて、次はwhatever ですが、分量も長くなったので
続きは次回にします。ご期待下さい!