IELTS勉強法
IELTS Study Tips
近年、海外留学を目指す人たちの間で注目を集めているのがIELTS(アイエルツ)という英語試験です。特徴的な試験のため、
「IELTSの勉強をはじめたいが、どうやって勉強すればいいかわからない」
「IELTSの勉強をがんばっているけど、なかなかスコアが伸びない」
という悩みを抱えている方も多いと思います。
そこで本記事では、IELTSの特徴について確認したあと、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの各パート別に勉強法を解説していきます。
IELTSの学習について初心者の方や、独学で高得点をねらっている方にも対応できるよう、参考書を使った学習法についても紹介していきます。
IELTSでハイスコア獲得をお急ぎの方は、短期間で圧倒的な実績を上げている英語塾リバティの受講をおすすめしています。本記事では一般的に効果のあるIELTS勉強法を紹介していますが、英語塾リバティの独自メソッドで学習すると、英語本来のルールをさらに効率よく学べるため、短期間でスコアアップを実現している受講生がたくさんいます。
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IELTSはどのような試験なのでしょうか? IELTSとは、International English Language Testing Systemの略称で、英語圏の国々への留学や移住の際に英語力を測るために用いられている試験です。
おもに、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどで使われることが多い試験です。最近ではアメリカの大学・大学院へ留学する際にも利用できるようになってきており、ますます注目を集めています。
IELTSには「アカデミック・モジュール」と「ジェネラル・トレーニングモジュール」と呼ばれる2つのテスト形式があります。それぞれどのようなテストか、スコアはどのように構成されるかについて解説していきます。
アカデミックモジュールは、海外大学・大学院進学に必要な英語力を証明するために使われる試験です。特にリーディングでは、学術的な内容の問題がよく出題されます。大学・大学院に入学してから、英語で学術書や論文を読まなければいけないため、そのスキルを測ることができるようになっています。
ジェネラル・トレーニングモジュールは、海外移住の際に必要な英語力を証明する目的で用いられています。特にリーディング問題では、学術的な内容よりも日常生活に必要な英語力を問う問題が頻出します。
IELTSのバンドスコアについて見ていきましょう。IELTSのバンドスコアは、0〜9点の0.5点刻みで採点されます。
リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング各セクションの平均点をとったものをオーバーオールスコアといいます。例えば、リーディング6.0、リスニング5.0、ライティング6.0、スピーキング5.0であれば、オーバーオールスコアは4つのセクションの平均である5.5になります。
ちなみに、日本人のIELTS受験者の平均スコアは5.5点前後といわれています。
IELTSをこれから勉強する初心者や、独学で対策する方々が気をつけるべきことは何でしょうか?
IELTSの問題形式は、日本の大学受験で行われるような英語試験とは異なります。そのため、多くの人達にとっては、テスト形式を難しく感じることと思います。対策として、模擬試験や模擬問題を使ってテスト形式に慣れることが重要になります。
また、IELTSでスコアアップや高得点をねらうためには、継続的な学習が必要です。モチベーションを維持するためにも、明確な目標設定、学習方法を知ることがとても大切です。
以下ではIELTSの勉強法について、土台となる単語・文法の学習の仕方から、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングのパート別の学習法までくわしく解説していきます。
IELTSの全パートに共通で必要な勉強は、単語と文法の学習です。IELTSでは、高いレベルの語彙力と文法力が問われます。4つのセクションで高得点を取り、根本的な英語力を上げるために、これらの勉強は必要不可欠です。
以下ではまず、IELTSに必要な単語の勉強法について紹介します。
IELTSの単語を勉強する際におすすめの方法は、2種類あります。
まず1つめは、当然ながらIELTS対策として定評のある単語集の中から自分のレベルに合ったものを用意し、地道に覚えていくことです。単語が分野別でまとめられている単語帳を使うことも効果的です。
具体的にどのような単語帳がいいか、どうやって暗記すればいいかについては、別の記事でくわしく解説します。
2つ目の方法は、覚えた単語を深く理解し、使いこなせるようにするための勉強法です。つまり、英英辞典を使って英語で英語の意味を理解することです。英英辞典を使うことで、言葉の細かいニュアンスを理解することができます。
IELTSで必要な単語の特徴は、日常生活で必要な基本的な単語力だけでなく、学術的で高度な英語力が求められることです。
医学、環境学、経済学、政治学、歴史、文化・芸術といったさまざまな分野の単語が頻出するため、特定の分野に偏らずに語彙力を広げておくことは、高得点をねらう上でとても重要になります。
IELTSの初心者や独学でもできる単語帳学習と、ハイスコアを目指す場合の学習方法の2段階で解説します。
英単語の学習では、学習の継続がとても重要になります。効果的に英単語の学習をするためには、決まった期間に何度も同じ単語に触れることが重要です。できるだけ毎日英単語に触れる習慣を身につけましょう。
たとえば、単語帳で毎日20ページ分の単語を見て音読することを3ヶ月続けてみてください。単語は1回見て覚えようとするのではなく、何度も見て聞いて覚える反復学習が効果的です。単語帳についている音声教材なども活用して、発音練習やリスニング学習と関連づけることも有効です。
関連する単語を一緒にまとめて覚えることも効果的です。ひとつの意味だけではなく、単語が持つ複数の意味、反意語、同義語などを複数の単語と結びつけて覚えることで、語彙力はどんどん伸びていきます。また、同じ分野の単語もまとめて一緒に覚えていくと効率よく暗記することができます。
そのためにも、こうした関連する単語がまとめて掲載されている単語帳を選ぶとよいでしょう。
定番のIELTS英単語帳でひととおり暗記したあと、ハイスコアを目指すためには英英辞典を使うことをおすすめします。英英辞典を活用した、英語で英語の意味を理解する単語学習はどのように実践すればいいでしょうか?
リーディングやリスニングなどの勉強をすすめると、知らない単語に出会うことがあります。その際に、英英辞書で英語の意味を調べ、英語で理解するという方法です。
英英辞典で調べることで、英語の文脈で細かなニュアンスを理解しながら単語の意味を理解することができます。調べた単語をノートにまとめることで、何度も見返すことができる自分だけの単語帳ができます。
単語だけではなく、辞書に掲載されている例文を読むことで、単語の使い方を確認することも大切です。実際に、英英辞典に書いてある例文を音読したり模写してみたり、例文を参考に自分で別の例文を作成してみたりすることも効果的です。こうした学習を進めることで、苦手な単語を自分で使いこなせるようにしていくことができます。
また、英語の語源を基に学習する方法も効果的です。英英辞典のなかには、英単語の語源も書かれているものがあります。なかなか覚えられない単語は、語源を理解することで単語のイメージがつかみやすくなり、暗記しやすくなります。同じ語源をもつ複数の単語をまとめて覚えることで、語彙力はさらに高まります。こうして、語源の情報を暗記に活用することも有効です。
IELTSで高得点を取得するためには、文法学習も欠かせません。特に、リーディングやライティングセクションでは、高い文法力が求められます。英文法を身につけるためには、Syntaxに沿った英文法を学ぶことが効果的です。
文法の土台をしっかり固めることで、複雑な構造の英文もすばやく理解できるようになります。IELTSの全パートでハイスコアを目指すために、英文法の勉強は欠かせません。
時制、関係詞、受動態、仮定法、比較などさまざまな文法項目を深く理解する必要があります。特に時制では過去完了形、関係詞では関係代名詞や関係副詞など、複雑な文構造でもすぐに理解できるようにすることが重要です。
ライティングやスピーキングで高得点を取得するためには、これらの文法項目を理解するだけではなく、使いこなせるようにする必要もあります。
IELTSに必要な文法の勉強法を紹介します。スピーキングとライティングで採点基準の25%を占めるのが文法です。正しく学ぶことで、必ず高得点を取ることができるようになります。
英文法力を向上させるためには、正しい順序で英文法を学ぶ必要があります。基本的な文型を学ばずに、いきなり仮定法や過去完了系といったものを学んだりすると、理解するのにとても時間がかかります。正しい順序で文法を学ぶことで、効率的に英文法の理解を深めることができるのです。
おすすは、英文法の参考書を用意して、文型→時制→代名詞→受動態→比較級→最上級→関係代名詞の順に学ぶことです。この順序であれば、基礎的な文法力を身につけたあと、上級レベルの文法へと段階的に理解を深めることができます。
参考書を中心とした英文法の学習が進んだら、ライティングや英語の文書の多読なども、英文法を身につけるために有効です。
特にライティング学習では、IELTSのライティング問題を英文法に注意を払いながら解いてみることをおすすめします。書き終わったあと、しばらく時間をおいて文法のミスがないかを確認することで、自分がどのような文法ミスをしてしまうのかを知ることができます。その結果を踏まえて、今後の文法学習に活かすことができます。
英語講師やネイティブの先生に見てもらえるようであれば、添削をしてもらうことで、自身の英文法の間違いに気づくことができます。第三者の客観的な視点で確認してもらうことで、より洗練された英文を書くことができるようになります。身近に添削してもらえる英語の先生がいない場合には、ChatGPTのような生成AIや、Grammarlyのような文法チェックツールを活用して添削してみるのもよいでしょう。
さらに英文法の力を高めるためには、英語で書かれた文章の多読が欠かせません。読書を通して、さまざまな文法表現に出会うことで、英文構造を理解する力だけではなく、英文を書く力も伸ばすことができます。
このように一般的には、英文法の力をつけるために長期間かけて何段階かステップを踏んで学習する必要があります。文法書は、定番のものだと600〜1000ページもあり、後半の内容を学習している頃には最初に学んだ文法項目を忘れてしまいます。その結果、文法がなかなか身につかないことが多くなってしまいます。
このような問題を解決するために、英語塾リバティでは、「グラマーテーブル」という指導メソッドを開発しました。「グラマーテーブル」では、あらゆる英文の構造を1ページの図と3ページの補足表にまとめたオリジナル教材を用いて学習を進めます。そのため、短期間でIELTSのスコアアップを達成している受講生がたくさんいらっしゃいます。試験の小手先のテクニックではなく、英語の本来の仕組みを理解し、使いこなせるようになるため、留学後に優秀な成績で卒業される方も多くいらっしゃいます。
少しでも気になる方は、是非お気軽に無料カウンセリングをご予約ください。
IELTSリーディングは、日本人の英語学習者にとっては高得点をねらいやすいセクションです。リーディングに重きを置いた英語教育を受けてきた多くの日本人にとっては、得意なパートになるかもしれません。
リーディングセクションは3つのパートに分かれており、各それぞれのパートに1つの長文問題があります。受験者は60分で40問に答える必要があります。
また、リーディングで出題されるこれらの長文問題は、学術雑誌、ニュース記事、一般的な雑誌の記事から一部抜粋されたものが頻出しています。そのため、日頃から英字新聞や英字雑誌等に触れてくことが、IELTSリーディングで高得点を取得するための重要なカギになります。
リーディングセクションは60分と時間制限が厳しいため、素早く読み、効率的に問題を解く練習を行うことが大切です。
各パッセージにかける時間は20分程度が目安です。ここでは、公式問題集を使ってどのように学習すれば良いのかを紹介します。
特におすすめの方法は、サマライジング(文章を要約すること)と呼ばれる勉強法です。この勉強方法は、文章を読んだ後、自身の言葉で文章の内容を要約するというものです。
たとえば、一度文章を読み、そこで理解した内容を自分の言葉で簡単な英文でノートに書いてみます。これらを2〜3回程度行うことで、リーディング力はもちろん、ライティング力も鍛えることができます。
また、問題を解いたあとは必ず解説を読み、間違えた問題はどこで間違えたのか、原因を特定することも重要です。
また、リーディング力を上げるためには、同じ問題集を繰り返し行うことが大切です。複数の問題集に広く浅く取り組むのではなく、1冊の問題集を完璧になるまで繰り返し、リーディング力を鍛えましょう。
先述の「IELTS単語の勉強法」でも紹介したとおり、IELTSでは幅広い語彙が求められます。そのため、アカデミックな語彙や同義語に注目して語彙を増やしていくことが重要です。
特に、IELTSのリーディング勉強を行う際、わからない単語に出会うたびにしっかりと英単語を調べ、記憶することが大切です。英英辞典を使って、英単語の意味を調べてノートにまとめて自分専用のオリジナル単語帳を作っていくこともリーディング学習に効果的です。
こうして十分に理解できた英文を音読することで、英文構造の理解が深まり、リーディング力を鍛えることができます。
こうした一連のリーディング勉強法はIELTS対策において非常に効果的なので、ぜひ試してみてください。
IELTSリスニングセクションでは、さまざまな状況下でのリスニング能力を測ることができます。このセクションは他のセクションと比べても高得点を取得しやすいパートでもあるため、リスニングでスコアを伸ばせると全体のスコアを底上げすることにつながります。
以下のリスニング勉強法で効率よく対策をしていきましょう。
リスニング問題は4つのセクションに分かれており、受験者は40問に答える必要があります。
日常生活に関する会話、大学での学術的な講義などさまざまな状況に関する内容が含まれます。
IELTSリスニング問題では、適切な解答を選ぶ選択問題、空欄に適切な単語を記入する空欄補充問題などがあります。その他の複雑な問題形式もあるため、まずは模擬問題などを解いてテスト形式に十分に慣れることが重要になります。
IELTSリスニングで高得点をねらうためには、IELTSの公式問題集を使用して、実際の試験形式に慣れることからはじめましょう。ここでは、公式問題集を解くだけではなく、実際に効果的なリスニング学習を紹介します。
まずは、シャドーイングやディクテーションという方法を実践することが有効です。
シャドーイングとは、聴こえた文章をそのまま繰り返して音読することで、リスニング力と発音の向上を図る学習方法です。この学習方法では、英語のイントネーションに慣れることができたり、スピーキング力を鍛えたりする効果があります。
ディクテーションは、聞いた英語を一言一句書き取る学習方法です。この方法では、自分が聞き取ることができなかった言葉や文章等を明確にすることができ、リスニング力の向上に役立ちます。
IELTSのリスニングでは文章の一部の言葉を埋める穴埋め問題が多く出題されるため、ディクテーションはとても効果的です。また、英語の音声は複数の国のアクセントで出題されます。そのため日頃から、イギリス英語、アメリカ英語、オーストラリア英語など各国のニュースやポッドキャストを聴き、異なるアクセントに慣れることも大切です。
こうしたリスニングの勉強法に慣れてきたら、次の段階としてサマライジング(文章を要約すること)と呼ばれるトレーニングを取り入れると、さらにリスニング力が伸びていきます。サマライジングは、各セクションのリスニング音源を聴き、聴こえた内容を自分の言葉でノートに要約する方法です。
たとえば、IELTSリスニングのパート1を1回聴き、聞こえた内容をノートに要約してみます。これを2〜3回程度繰り返したあと、スクリプトを見て内容を確認することで、聴いた英文の内容を的確に理解できるようになります。この学習によって、リスニングの際に概要をまとめる力、理解する力を身につけることができます。
IELTSライティングセクションでは、高い英単語力と英文法力が必要になります。一般的に、IELTSライティングは4つセクションの中で一番難しいといわれています。ただ、適切な対策をすることで高得点をねらうことは可能です。
ライティングセクションは、2つのパートで構成されています。IELTS受験者は60分以内に両方のパート(Task)に解答する必要があります。
Task 1では、図表、グラフ、プロセス、ダイアグラムなどの視覚情報を説明するエッセイを150語以上で書くことが求められます。
Task 2では、社会問題、教育、健康、環境などの幅広いトピックに対して250語以上の論説文を書く必要があります。
ライティングセクションで高得点をねらうために、まずはエッセイの構成を学ぶことが必要です。
特にTask 2の論説文では、論理的に構成されたエッセイを書くことが求められます。英文エッセイの基本であるイントロダクション、ボディ、コンクルージョンの構造をしっかり学びましょう。
市販のライティング参考書を使用して、まずは自分でエッセイを書いてみます。その後、模範解答のサンプルエッセイを見ながら、自身が書いたエッセイを添削してみましょう。このとき、文法ミスもそうですが、模範解答のエッセイの構成にも注意して添削することが必要です。そうすることで、論理的なエッセイを書けるようになります。
模範解答のサンプルエッセイには、IELTSライティングで必要なエッセンスが詰まっていますから、模写をするのもひとつの方法です。高得点のサンプルエッセイを読んで、その構成や語彙の使い方を学び、自分のライティングに取り入れてみてください。
また、IELTSライティングでは、さまざまな分野のトピックが出題されます。そのため、ライティング学習の際には、できるだけ多くのテーマに触れることも重要です。
可能であれば、身近にいる英語の先生やネイティブスピーカー、オンラインサービスなどの力を借りながら、自分の書いたエッセイに対してフィードバックを受けることで、より客観的に改善点を把握することができます。
ライティング練習の際には時間を計りながら書くことを繰り返しましょう。Task 1は20分、Task 2には40分の時間をかけるのが目安だと言われています。学習初心者の方にとっては、最初のうちは時間内に書き終えることが難しいかもしれません。何度も繰り返すうちに感覚がつかめてきて、徐々に時間内に書けるようになっていきます。
IELTSのスピーキングセクションでは、英語を瞬発的に話す力や、高いレスポンス力が問われます。はじめのうちは難しく感じるかもしれませんが、しっかりと対策することで高得点を取ることができます。
IELTSのスピーキングセクションは、受験者と試験官との1対1のインタビュー形式で行われます。問題はパート1からパート3まであります。試験時間は全体で約11〜14分程度です。
パート1では、自己紹介や簡単な日常的な話題について質問されます。パート2では、決められたテーマについて1〜2分間のスピーチを行います。パート3では、パート2で話したトピックに関連する話題が質問され、試験官と簡単な議論をします。
IELTSのスピーキングでで試験管から質問されるトピックは、ある程度決まっています。そのため、スピーキング練習の際には、IELTSでよく出る話題に焦点を当てて話す練習をするのがおすすめです。参考書にはIELTSスピーキングで出題されやすいトピックがまとめられていますので、ぜひ確認して見てください。
スピーキング力を向上させる練習として、身近にいる英語の先生やネイティブスピーカーなどに協力してもらい、模擬面接を行ってみるのが効果的です。実際の試験の際にどのように答えれば良いのか、質問に対する答え方、英語の発音や流暢さに意識しながら練習してみましょう。実際の試験に必要なスピーキング力を身につけることができます。
スピーキングでよく出る話題をまとめたリストを作り、それについての意見や経験を話す練習をした上で、英語の先生やネイティブスピーカーなどと模擬練習を繰り返すことで、多様な質問に対応できる準備が整います。
英語を日常的に話す機会を増やすことで、より英語を流暢に話せるようになっていきます。最近では、低価格でオンライン英会話サービスなどを利用することもできるため、さまざまなツールを活用しながら英語を話す機会を増やしましょう。
独学でスピーキング練習を行う学習方法もあります。実際にスピーキングを行う前に、それぞれのテーマに対して自分の意見を考えて、英語で文章を作ってみます。作った文章が文法的に正しいか、不自然な表現がないかを生成AIやGrammarlyなどを利用して確認し、修正します。こうして完成した英文を、流暢に話せるようになるまで何度も音読します。音読しているうちに自然と暗記するくらいまで、何度も繰り返しましょう。着実にスピーキング力を向上させることができます。
スピーキング練習には話し相手が必要だと考える人も多いかもしれません。しかし実際には、勉強法を工夫することで、独学でもスピーキング力を高めることができるのです。
IELTSで高得点をねらうためには、良い参考書を用いた試験対策が必要です。特に、独学でIELTSの勉強をする場合には、参考書選びがとても重要になります。ここでは、IELTSの対策をするためのおすすめの参考書と、それらを活用した勉強法について解説します。
IELTSの参考書を選ぶ際には、自分に合ったレベルの参考書を選ぶことが重要です。たとえば、英語学習初心者の方が上級者レベルの問題集で英語学習を行うと、理解に時間がかかり、勉強がなかなか進みません。次第にモチベーションが下がり、勉強を継続できなくなってしまいます。そのため、自分のレベルに合った参考書で勉強することが大切です。
IELTSの各パート別に、おすすめの参考書を紹介します。
まず、全セクションのスコアアップに必要な参考書は単語集です。ここではタイプの異なる2冊の英単語集を紹介します。
1つ目は、『実践IELTS英単語3500』(旺文社)です。
この問題集は、IELTS学習初心者の方にオススメの単語帳です。特に、この単語帳では単語がレベルごとに分かれていますので、それぞれのレベルに合わせて学習することができます。
英語上級者の方には、『分野別IELTS英単語』(OpenGate)がおすすめです。
この単語帳には、難易度が高めの重要な英単語が、分野別でリスト化されています。そのため、関連語を結び付けながら効率的に英単語学習を行うことができます。
次にリーディングとリスニングに必要なオススメの参考書です。
基本的にリーディングとリスニング学習に関しては、Cambridge University Pressが出版している公式問題集『IELTS Practice Tests』のみで十分です。
この公式問題集には、IELTS本番の設問作成団体であるケンブリッジが作成した模擬テストが収録されています。そのため、これらの問題集を何度も繰り返すことで高得点をねらうことができます。
ただこの問題集は解説も全て英語で書かれているため、英語初心者にとっては難易度が高くなっています。
少しやさしめの、日本語の解説がある参考書としては、『ブリティッシュ・カウンシル公認 IELTS本番形式問題3回分』(旺文社)がおすすめです。
ライティングでおすすめの問題集は、植田一三監修『IELTS ライティング徹底攻略』(語研)です。
この参考書では、ライティングでよく出題されるトピックの分野別に予想問題と模範解答がまとめられており、どのような内容を書けば良いかイメージしやすくなります。また、さまざまなアカデミック分野で、どのような点に着目して書くべきなのかを明確に説明してくれていますので、高得点もねらえます。
ライティングに加えてスピーキングの対策としは、植田一三監修『IELTS スピーキング・ライティング完全攻略』(アスク出版)がおすすめの参考書です。
この参考書も同様に、アカデミック分野ごとにスピーキングの内容をまとめてくれていますので、とてもわかりやすい内容になっています。目標レベルごとに模範解答が分かれているので、多くのIELTS学習者の方におすすめの一冊です。
IELTSの公式問題集を使った勉強は、特にリーディングとリスニングの対策で効果を発揮します。効果的なのは、サマライジング(文章を要約すること)と呼ばれる勉強法です。
IELTS公式問題集に掲載されているパッセージを1つ読み、自身の言葉で文章の内容を要約します。一度文章を読み、そこで理解した内容を自分の言葉を使って簡単な英文でノートに書いてみます。これらを2〜3回程度行うことで、リーディング力を鍛えることができます。
リスニング学習でも、同じようにサマライジングを行うことが効果的です。各セクションのリスニング音源を聴き、聴こえた内容を自分の言葉でノートに要約します。たとえば、IELTSリスニングのパート1を1回聴き、聞こえた内容をノートに要約します。これを2〜3回程度繰り返すことで、聞き取った英文を理解する力を伸ばすことができます。
このような勉強を実践して、複数の問題集に浅く取り組むのではなく、1冊の問題集を完璧になるまで繰り返し、リーディングとリスニングの力を鍛えましょう。
IELTSの目標スコアを達成するためには、学習スケジュールが不可欠です。一般的に、IELTSのスコアを0.5点上げるために必要な学習時間は100~300時間と言われています。これはさまざまな母語の学習者を含んだ基準なので、英語とはかけ離れている言語である日本語を母語とする場合は、0.5点上げるために300時間の学習が必要になると想定した方がいいでしょう。
ここでは「300時間の学習で0.5点」を基準として、半年でスコアアップを目指す場合と、1年でスコアアップを目指す場合の2パターンのスケジュールを紹介します。ただ、当然ながらスコアアップには個人差があるため、勉強時間だけでスコアが何点アップするかが決まるわけではありません。また、低いスコアを0.5点上げるのと、高いスコアをさらに0.5点上げるのでは、後者の方が時間がかかります。こうした点も念頭におきつつ参考にしてみてください。
目安となる勉強時間よりもさらに短期間でハイスコア獲得を目指したい場合には、英語塾リバティの受講をおすすめしています。リバティでは独自の指導メソッドにより、多くの受講生を平均4.5ヶ月、1日1.5時間の自習時間でスコア7.0以上獲得に導いています。
少しでも気になる方は、無料カウンセリング・説明会も受け付けていますので、お気軽にご予約ください。
半年間で学習できる日数を180日とします。1ヶ月30日 × 6ヶ月 = 180日です。1日に2時間の勉強を半年続けると360時間になり、0.5点アップの基準である300時間を超えます。このような計算をもとにすると、アップさせたいスコアと、半年間継続する前提での1日の勉強時間の目安は次のようになります。
・0.5点アップ → 2時間/日
・1.0点アップ → 3.5時間/日
・1.5点アップ → 5時間/日
・2.0点アップ → 7時間/日
・2.5点アップ → 8.5時間/日
・3.0点アップ → 10時間/日
1年間で学習できる日数を360日とします。1ヶ月30日 × 12ヶ月 = 360日です。1日に1時間の勉強を1年続けると360時間になり、0.5点アップの基準である300時間を超えます。このような計算をもとにすると、アップさせたいスコアと、1年間継続する前提での1日の勉強時間の目安は次のようになります。
・0.5点アップ → 1時間/日
・1.0点アップ → 2時間/日
・1.5点アップ → 2.5時間/日
・2.0点アップ → 3.5時間/日
・2.5点アップ → 4.5時間/日
・3.0点アップ → 5時間/日
・3.5点アップ → 6時間/日
・4.0点アップ → 7時間/日
・4.5点アップ → 7.5時間/日
・5.0点アップ → 8.5時間/日
・5.5点アップ → 9.5時間/日
・6.0点アップ → 10時間/日
IELTSスコア目標を達成することはもちろん、根本的な英語力を身につけるため、新聞や雑誌を定期的に読む習慣を身につけ、文章の構造や文脈を把握する力が養うことが大切です。また、英語のニュースやポッドキャストを日常的に聞くことで、聞き取る力を向上させることができます。
毎日の学習を通じて、IELTSの各セクションに必要なスキルをバランスよく鍛えていくことが、目標スコアを達成するための鍵となります。そして最後に、IELTSスコアアップに対する目標設定を明確化することで、日々の学習に対するモチベーションを維持することができ、目標達成に繋がります。
IELTSでスコアアップするための勉強は地道なプロセスですが、日々の学習の継続によって必ず達成することができます。