元LIBERTY受講生の野口先生が教える英語勉強法
皆さん、こんばんは。藤川先生のアシスタントの野口です。
さて、この文章を読まれてる皆さんの多くはすでにグラマーテーブルの授業を受けておられると思うんですけど、ぶっちゃけ最初は専門用語ばかりでちんぷんかんぷんだと思います。特に中高生の方は、まだ文法を学校であまり習ってなくて、正直キツイという人も多いと思います。そこで、質問が多くあった点について、中学英語を習った方であればわかるような、なるべく優しい言葉で解説していきたいと思います。中学生を主な対象者にしていますが、基礎を復習したい方も役に立つかとは思います。
まず、文法用語の確認をします。用語を細かく掘り下げると難しくなるので、グラマーテーブルの理解に必要な分に絞って説明します。次の例文を見てください。
柴犬は 速く 走る。
主語(名詞) 副詞 動詞
秋田犬は とても かわいい。
主語(名詞) 副詞 形容詞
これを英語で書くと、次のようになります。
Shiba dogs run fast.
主語(名詞) Verb 副詞
Akita dogs are cute.
主語(名詞) Verb 形容詞
ポイントは、副詞はVerb(動詞)を修飾して、形容詞は名詞を修飾するという点です。
[副詞→動詞]
「速く」「走る」
(副詞) (Verb)
[形容詞→名詞]
「秋田犬」は「かわいい」
(名詞) (形容詞)
とりあえず主語、Verb、形容詞、副詞がわかればなんとかなります。
それでは以上をふまえて、Syntaxの説明に移ります。Syntaxは基本中の基本ですが、とても大事です。このSyntaxの働きのひとつにword order(言葉の並び方のルール)というものがあります。これがわかればグラマーテーブルのポイントは押さえたと言ってもいいでしょう。
英語のVerbは日本語の動詞とは全く違う働きをします。日本語で動詞というと「走る」、「読む」などのそれ自体の意味しかありませんが、Verbには言葉の並び方を決める力があります。そして、Verbにはパターンが5種類あります。
「そんなの学校で習ったよ」という声が聞こえてきそうですが、今日はフォローアップのために基礎からていねいに確認します。
(1) V1のパターン(S V)
V1 Cold winds blow.
主語(S) V
V1のパターンは、主語(S)とVerbだけでできている文です。SVのパターンと理解してください。いちばんシンプルなパターンです。Verbが次に名詞や形容詞を持ってくることはありません。完結していると言ってもいいでしょう。これだけでは何のことかさっぱりだと思いますが、この後のV2からV5の説明を聞けばわかるはずです。
(2) V2のパターン(S V C)
Tokyo is a very big city.
S V C(名詞)
You look charming today.
S V C(形容詞)
V2のパターンは、SとVerbにC(補語)が続きます。Cには名詞か形容詞が入ります。このとき、S=Cの関係になります。東京=とても大きい都市、あなた=チャーミングというわけです。
(3)V3のパターン(S V O)
We ate lunch at a café.
S V O(名詞)
V3のパターンはVerbのあとに必ず目的語(O)が来ます。
さらにV3は受け身にすることができます。Lunch was eaten by us at a café.となります。
(4)V4のパターン(S V O O)
I give you this pendant.
S V O O
V4 のパターンは、「誰」(O)に「何」(O)をしたかという関係になります。この文では、「あなた」(O)にこのペンダント(O)をあげるということになります。
そしてV4も受け身にできます。You are given this pendant by us.となります。一つめのOが前に出るイメージです。
(5)V5のパターン(S V O C)
We call this dog hachi.
S V O C
最後のV5のパターンは、O=Cになるという関係があります。私たちは、「この犬」(O)を「ハチ」(C)と呼ぶ。つまり、この犬=ハチということになります。このV5も受け身にできて、This dog is called hachi by us.となります。このパターンの受け身はけっこう難しく、上級者でも間違える人は多いです。
これでVerbのパターンはひと通りわかったと思います。基礎中の基礎ですが、意外とあいまいだった人もいたのではないでしょうか。今回の内容をふまえてグラマーテーブルの授業に出れば理解が深まるはずです。みなさん、次の授業もがんばってくださいね。