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受験の英語の構造。なぜ使えない英語を学んでしまうのか。

2022/02/02

受験の英語の構造。なぜ使えない英語を学んでしまうのか。

 
大学受験のために多くの時間を割いて英語の勉強をしたのに、そこで得たものを結局仕事にも趣味にも活かせないという話をよく聞きます。今回は「受験の英語の構造。なぜ使えない英語を学んでしまうのか。」と題してお話をしたいと思います。
 

受験英語の構造

 
学校の英語の勉強は役に立たない、という話はもはやよく聞く話かと思います。しかし、なぜ役に立たないのか、そしてなぜ役に立たないものをやらざるを得ないのかを理解すると、そもそも学校に英語教育を期待すること自体が難しいことだとわかります。
 

なぜ役に立たないのか

 
およそどの言語でも、言語を使いこなすスキルは「話す」「聞く」「書く」「読む」の4つに大別されます。英語も例外ではなく、これらを4技能と呼び学習の軸に据えています。英語が書ける、読めるというのもうれしいものですが、英語の学習が「役に立った」と実感できる瞬間は、なにより実際にその言語を話す人たちの話が聞ける、そして自分も話せると感じた時でしょう。
 
現在の日本の学校教育では、4技能を学習の軸に据えているとは言え、やはり「書く」「読む」の学習に力が入っています。つまりどれだけ学校の勉強を頑張っても、「話す」「聞く」力はなかなか伸びません。従って「役に立った」という実感もなかなか得られません。
 

なぜ役に立たないものをやらざるを得ないのか

 
学校側も「話す」「聞く」力をないがしろにしたいわけではありません。近年の大学入試改革で共通テスト(旧センター試験)の内容を大きく変えたりもし、4技能を身に付けさせる方向を目指しています。しかし、やりたくてもできない、というのが実情だと思います。
 
その原因は、まず、高校の英語教師の英語のスキルにあります。残念ながら高校の英語の先生の中には「話す」「聞く」を教えられない方も多くいます。年配の先生の中には自身が受けてきた古い英語教育を再現することしかできない方もいて、若い先生の中には力不足なのに人手が足りずに採用される方もいるからです。
もちろんそうでない先生も多くいますが、「話す」「聞く」スキルを日本の中・高全ての英語教師に求めることは現実的ではありません。
 
また、学校のシステムそのものにも原因があります。1人の教師が40人弱の生徒を50分間で教えるというのがスタンダードですが、1対集団の中ではどれだけ工夫しようと「話す」「聞く」を教えたり、その出来をテストなどで評価したりすることに限界があります。最後に、大学受験そのものの在り方にも問題があります。大学受験は多いところで数千人の受験生の答案を、公平に採点しなければいけません。採点しやすく、また正解、不正解がはっきりつけやすい「読む」ことに関連する知識問題はどうしても多くならざるを得ず、高校としても大学試験で多く出題されることに授業時間の多くを割くのは当然というわけです。
 

まとめ

 
このような事情を考えると、学校教育に「役に立つ」英語の教育を求めることに無理があるようです。学校は4技能のうち「書く」「読む」の勉強の場と割り切ってとらえましょう。そして、その勉強を無駄にしないためには残りの2技能「話す」「聞く」については学校以外の場所で勉強しなければいけません。LIBERTYの4技能を結びつける学習メソッドは、そのような学習者を応援します。

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