LIBERTY修了生（現役東京大学生）監修記事
こんにちは！
コラムの執筆者の1人、帰国子女入試で東大に入学した井形です。
今回も引き続き、帰国子女入試で東大に入学するために準備しなければならないことをまとめます！
・東大には「外国学校卒業学生特別選考 第2種(外卒特選)」と「PEAK」という、2種類の帰国子女入試が存在する
・「外卒特選」は、一般生と同じ4月入学でカリキュラムも全く同じ、もちろん「進学選択」も存在する
・「PEAK」は、一般生と全く異なる9月入学でカリキュラムは完全英語、専攻は最初から決まっている
第2回となる今回は、この2つの入試方法の内「外卒特選」に関して、どのようなスケジュールで、何を準備するべきかについてご説明致します！
今回の内容は、全て東京大学公式の募集要項を参考にしています。下記リンクのP.14からが帰国生用の募集要項になります！
https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400095357.pdf
・応募資格
・受験スケジュール
・出願書類
まず前提として、自分が外卒特選に応募する資格があるか、把握しなければなりません。
外卒特選では、応募資格が「基礎資格」と「要件」に分かれています。
まず「基礎資格」を満たさなければなりません。色んなことが書いてありますが、要は
・12年間の教育課程を持つ外国の学校に通い、その教育課程を修了した
・IB・独アビトゥア・仏バカロレアなどのカリキュラムを修了した
・12年間の教育課程修了相当の学力試験を受け、合格した
このいずれかに当てはまればOKです。
続いて「要件」ですが、ここでは要件「ア」を満たしつつ、要件「イ」あるいは「ウ」を満たさなければなりません。
・ア：TOEFLかIELTSを2年以内に受験していること
・イ：12年間の教育課程を持つ外国の学校に、最終学年を含めて連続して2年以上通い、修了していること
・ウ：12年間の教育課程を持つ外国の学校に、最終学年をさかのぼった6年間のうち通算で5年以上在学し、修了していること
少々ややこしいですが、イ・ウの違いは「通学期間が連続しているか否か」。もし11年生の始めから通学していれば、大丈夫です。
次に、外卒特選の大まかな受験スケジュールを把握しましょう。
例年大体同じ時期に書類選考が締切になったり、合否発表が行われたりします。もちろん、突然変更が生じたりもしますので、こまめに公式サイトをチェックしておきましょう。
ここでは仮に、あなたが2021年4月に東大に帰国子女入試で入学したいと仮定しましょう。すると受験スケジュールは以下のようになります。
2019年9月：TOEFL・IELTSを受け終える
2019年11月1日~8日※：インターネット出願登録 及び 出願書類提出
20年1月27日~2月3日：1次選考（書類審査）結果通知
2月25日、26日：学力試験
3月5日：面接
3月10日：合否発表
※11月8日必着。
9月の時点でTOEFL・IELTSを受け終えるよう推奨されているのは、それ以降に受験するとスコアが書類提出期限である11月まで届かない可能性があるからです。
加えて、11月の出願から2月・3月の試験までかなり長いブランクがあるのも特徴です。その間、独学あるいは予備校で勉強する時間が取れます。
では、11月の出願までに間に合わせなければならない書類には、どのようなものがあるのでしょうか？
出願書類として用意するものは10種類以上あります。
中には学校の成績証明書など、学校にいる間でしかもらえないものもあるので、早めに用意した方が安心して受験できます。
(1) 入学志願票
インターネット出願時に印刷できます。
(2) 写真表
インターネット出願時に印刷できます。
タテ×ヨコ(4cm×3cm) の写真を貼ってください。
(3) 検定料17,000円
(4) 成績証明書・卒業（修了）証明書
それぞれの証明書の元本を、必ず封をしたままで提出する
(5) 志願理由書
PC入力可能な志望理由書のリンクはこちらから↓
https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400095358.pdf
(6) 推薦書
校長先生か教諭の方に推薦書を書いてもらう必要があります。
書いてもらったら、必ず封をしてもらいましょう。
(7) TOEFLまたはIELTSのスコア
TOEFLの場合、受験者自身に結果が送られてくるTest Taker Score Reportと学校に直接送られるInstitutional Score Reportがあります。
東大の場合はどちらも受け付けているそうです。後者を選択する場合は、受験時に東京大学の指定受領校コード 【No.9259】 を指定すれば送ることができます。
IELTSの場合、Test Report Formを東大に直送してください。
(8) 本人のパスポートの写し
(9) 国家試験等の統一試験成績評価証明書（任意）
SATなどがここに当てはまります。
TOEFLほど必須ではありませんが、良いスコアのSATなら確実に選考結果にプラスに働きます。余裕があればSATの勉強も頑張りましょう。
(10) 学校要覧等（任意）
所属高校の沿革，概要，カリキュラム等を記載したものを提出します。
(11) 出願書類等送付用ラベル
インターネット出願時に印刷できます。
(12) 受験書類等送付用ラベル
インターネット出願時に印刷できます。
・TOEFLやIELTSを2年以内に受験していることが出願の必須条件の1つ
・外卒特選の出願期間は8日間と、短い
・SATのスコア提出は任意だがあった方が望ましい
・その① 〜入試の種類と求められるもの〜
・その② 〜外国学校卒業学生特別選考について〜
・その③ 〜PEAKの入試について〜
・その④ 〜志望理由書の書き方〜
・その⑤ 〜小論文の書き方〜
・その⑥ 〜面接の準備〜
「外卒特選で東大を受けたいけど、TOEFL / IELTSだけじゃなくてSATも欲しいんだ・・・そんなに勉強してないかも」
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